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【安全第一】空気清浄機の異音うるさい!原因は?自分でできる確認・安全な対処法

Tags: 空気清浄機, 異音, メンテナンス, 安全対策, 自分でできる, 家電修理

空気清浄機の異音、気になっていませんか?自分で安全に対処する方法を解説します

空気清浄機は、お部屋の空気をきれいにしてくれる快適な家電ですが、使い続けていると「キュルキュル」「カタカタ」「ゴー」といった異音が聞こえてくることがあります。運転音がうるさく感じたり、いつもと違う音に「故障かな?」と不安になったりすることもあるでしょう。

異音の原因によっては、簡単な確認やお手入れで解消できる場合があります。自分で対処できれば、修理にかかる費用を抑えることができるかもしれません。しかし、家電の内部を触る作業には感電や怪我のリスクも伴いますので、安全に十分配慮することが非常に重要です。

この記事では、空気清浄機から発生する異音の主な原因と、技術スキルに自信がない初心者の方でも安全に自分でできる確認方法や対処法について、具体的な手順を追って丁寧に解説します。

なぜ異音がする?空気清浄機の異音の主な原因

空気清浄機から異音が発生する場合、いくつかの原因が考えられます。自分で対処を始める前に、どのような原因が考えられるのかを知っておくことが大切です。

考えられる主な原因は以下の通りです。

  1. フィルターの汚れや目詰まり:
    • 最も一般的な原因の一つです。集じんフィルターや脱臭フィルターにホコリや汚れが溜まると、空気を吸い込む力が弱まり、ファンへの負荷が増加したり、吸気音が大きくなったりすることがあります。運転モードによっては、フィルターの目詰まりが大きな音の原因となることもあります。
  2. ファン(送風ファン)への異物混入:
    • 空気清浄機は空気を吸い込み、フィルターを通してきれいになった空気を送り出します。この送風を行うファンに、小さなゴミやホコリの塊、ペットの毛などが入り込んで回転部分に接触すると、「カタカタ」「カラカラ」といった接触音が鳴ることがあります。
  3. ファンの軸の汚れや摩耗:
    • ファンが回転する軸部分にホコリが溜まったり、長年の使用による摩耗が進んだりすると、「キュルキュル」「キーキー」といった擦れるような音や高い音が発生することがあります。
  4. 本体内部のホコリの蓄積:
    • フィルターでは取りきれなかった微細なホコリが本体内部、特にファン周辺に蓄積することも異音の原因になることがあります。
  5. 設置場所の問題:
    • 本体が不安定な場所に置かれていたり、壁や家具に近すぎたりすると、振動音が響いたり、吸気口や吹き出し口が塞がれて空気の流れが悪くなり、運転音が大きくなったりすることがあります。
  6. 部品の緩みや破損:
    • まれに、内部の部品が緩んでいたり、劣化・破損していたりする場合にも異音が発生することがあります。ただし、これは専門的な知識や技術が必要なケースが多いです。
  7. 故障:
    • 上記以外にも、モーターや制御基板など、本体内部の電気部品の故障によって異音が発生することもあります。

異音の種類(カタカタ、キュルキュル、ゴーなど)や、特定の状況(運転開始時、特定のモード、風量設定時など)で音が大きくなるかを観察しておくと、原因を特定する手がかりになります。

自分でできる!異音を解消するための安全な確認と対処手順

異音の原因として可能性が高い、フィルターの汚れやファンへの異物混入、本体内部のホコリなどは、自分で安全に確認し、対処できる場合があります。

ただし、繰り返しますが安全対策は最優先です。家電の内部を触る前に、必ず以下の手順と注意点を守ってください。

必要なもの:

安全な確認・対処手順:

ステップ1:必ず電源を切ってコンセントを抜く!

ステップ2:しばらく時間をおく

ステップ3:設置場所を確認する

ステップ4:フィルターの状態を確認し、清掃する

ステップ5:本体内部やファン周辺のホコリを確認・清掃する(特に注意が必要!)

ステップ6:元通りに組み立て、動作を確認する

安全に関する特に重要な注意点:絶対守ってください!

自分で空気清浄機の確認や清掃を行う際に、特に注意していただきたい安全上のポイントを再度まとめておきます。ご自身の安全のため、これらの点は必ず守ってください。

自分で対処できない場合や、それでも異音が解消しない場合は?

上記の手順で異音の原因が特定できなかったり、清掃しても改善しなかったりする場合、あるいは分解が必要な複雑な原因が考えられる場合は、無理に自分で修理を続けず、専門家への依頼を検討しましょう。

修理を業者に依頼する場合の費用について

空気清浄機の修理費用は、原因や部品代、依頼する業者によって大きく異なります。一般的には、出張料、診断料、部品代、技術料(工賃)などがかかります。簡単な修理や部品交換であれば数千円〜1万円台で済むこともありますが、主要部品の交換や複雑な修理になると1万円台後半から数万円かかることもあります。

複数の業者から見積もりを取り、内容をよく確認することが大切です。「診断料はかかるのか」「見積もり後のキャンセルは可能か」「保証期間はどれくらいか」などを事前に確認しておきましょう。

まとめ

空気清浄機から発生する異音は、フィルターの汚れや本体内部のホコリ、ファンへの異物混入など、比較的簡単な原因によるものが多くあります。安全対策をしっかりと行えば、自分で原因を確認し、簡単な清掃や異物除去で異音を解消できる可能性は十分にあります。

ご紹介した手順の中で、特に「電源プラグを抜く」「時間をおく」「取扱説明書を確認する」といった安全に関する点は、ご自身の安全のために必ず守ってください。また、本体の分解が必要な場合や、原因が特定できない、自分で対処するのが難しいと感じた場合は、無理せず専門家(メーカーや修理業者)に相談することが賢明です。

正しくお手入れし、安全に適切な対処を行うことで、空気清浄機を快適に使い続け、無駄な出費を抑えることにつながります。